今日は、私の父の誕生日です。
お父さん、96歳、おめでとう。
残念ですが、直接父に、「おめでとう」を言えません。
4月13日に退院した父は、昨日4/18、また入院したからです。
父と過ごす日々は、たった6日で終わりになってしまいました。
自宅で、入院前の状態くらいにまで、戻ってほしいと思っていたのに。
本当に残念です。
父のことを想うと、涙が出てきて、上手くかけるかわからないけれど、書けるところまで書かせてください。
退院した4月13日、14日の父は無表情で、感情のないロボットみたいでした。
2か月余りの入院生活で、心が折れてしまったのかと感じました。
環境が変わったせいか、食事も殆ど摂らない。
4月15日は、父の退院後、初めて行くデイサービスの日でした。
ヘルパーさんに来ていただいて、おむつ替え、着替え、身繕いをしていただき、ベッドのそばまで車椅子を寄せて、ヘルパーさんに抱きかかえられて、車椅子に乗せてもらいました。
パジャマではなく、ジャンパー姿の父。
久し振りに見る、父の普段着姿でした。
出がけに、父は、
「またどこか行くのか?泊まるのか?」
と私に聞きました。
私「家に帰ってくるよ。デイサービスに行くのよ。ここへ帰ってくるよ」
父「何時までや?」
私「4時まで。4時になったら帰ってくるよ」
父「長いなぁ」
私「すぐよ、ここへ帰ってくるのよ」
週に2回はデイサービスで、入浴して、褥瘡(じょくそう)の傷の消毒をしてもらうと、父には伝えていたけれど、よく理解していなかったのでしょう。
またどこかへ入れられるのかと、父が思ったのかと思うと、父が不憫で、また泣けてきます。
デイサービスに行く以外、父はずっとベッドの上。
ペースト状の食物しか食べられません。
水分も、とろみをつけないと、のどを通らない。
しかも、介助してもらわなければ、何も飲食できない。
入院前とは、随分変わり果ててしまった父が、介護ベッドの上にいました。
デイサービスから帰ってきて、父に楽しかったかなどと聞いても、殆ど答えなかったです。
デイサービス以外の日は、毎日、訪問看護師さんに来ていただいて、褥瘡の消毒をしていただきました。
おむつ替え、着替え、お下の洗浄などもテキパキしていただいて、看護師さんってすごいなぁと改めて感じました。
16日の夜、母と二人でおむつを換えようとした時、父が熱いことに母が気づきました。
熱が38.7度。
「お父さん、元気になってね」と、この夜、私は父に何度言ったかわからないです。
この夜は、泣けて泣けて、なかなか眠れませんでした。
弟が、持ってたノーシンを砕いて父に飲ませたせいか、翌朝、父は元気そう。
熱も、37.4度、その後36.9度まで下がりました。
よくしゃべってくれるし、今まで一切見せなかった笑顔も見せてくれました。
そして、よく食べてくれました。
食べると言っても、メイバランスのヨーグルトドリンクのようなモノに、とろみファインというトロミをつける顆粒状のモノを混ぜてスプーンで飲んだり、お粥をミキサーでクリーム状にしたりしてスプーンで少しずつ食べたりするくらいです。
こんなので、栄養不足にならないのか?
父の食事って、何キロカロリー摂ればいいのか?
そんなこともわからず、戸惑いの日々でした。
そして、昨日4/18。
朝6時頃におむつを替えました。
熱は、37.3度でした。
その後、父はしんどそうにしています。
この日、スプーンに3口くらいしか、水分を口にしていません。
お昼は、一口だけでした。
父は、痰が切れなくて、喉がコロコロ、コロコロと言います。
そのせいなのか、この日、口や喉をしきりに動かしています。
午前中は、話しかけると反応があったのに、その後は殆ど寝ていたのもあるけど、反応がなくなってきました。
15時に訪問看護師さんが来てくださった時は、39.1度まで上がっていました。
15時半に、往診専門のドクターが来て下さる日でしたので、診ていただいたところ、「今すぐ入院するレベル」とのことでした。
病院に行ったら絶対治るとは限らない、との説明もありましたが、素人の家族の下より、医療知識の豊富な病院で、適切な処置をしていただく方が、父はラクだろうと思いました。
6日間だけの、父と過ごした日々は、天からいただいた宝物の時間でした。
私は、4/16から、毎日父のことを考えながら泣いています。
誕生日は、自宅にいてほしかったけれど、叶わなかった。
父は、介護する私達家族がしんどいだろうと思って、わざと熱を出したんじゃないかとさえ思えてきます。
父が、回復してくれて退院することができても、次は自宅ではなく、老人施設に入所します。入所できることを祈っています。
切ないですね。
よく親孝行をしなさいよと、世間は言います。
しかし、親が元気な時は、やっぱりわからないんですよ。
親が元気じゃなくなって、初めてありがたく思える。
そういうモノなのではないかと感じます。
私と親とは考え方が全く違うし、人種が違うし(笑)。
「私の心を磨くためだけに生きてる人」だと思ってきましたが、今、私は父が愛おしくてたまらないのです。
憂いの春です。
ご訪問、ありがとうございます。