思うところ有り、図書館で予約して、読みました。
マーサ・スタウト『良心をもたない人たち』
2006年に出た単行本の文庫版で、2012年出版。
平然と嘘をつく人、良心がない人というのは、私達の社会の中に、数パーセントの割合で存在しているのですね。
平然と他人を傷つける良心の無い人達は、魅力的で口が達者であり、その武器を利用して人を操り、ゲームに勝ち、支配することを目指す。そして、感情が欠けており、満足を知らない彼らは、犠牲者を次々に増やしていく。
265ページより引用
彼らは、魅力的で、口達者。
笑顔がさわやかだったりもする。
常に、刺激を求めていたりする。
平穏とか、平和がしんどそうに見える。
良心がある普通の人々は、まさか目の前にいるこの魅力的な人が、良心がないなどとは、とてもじゃないけど思えない。
平気で人を傷つけるけれど、自分自身は傷つくという感覚がない。
勿論、愛とか、思いやりとか、絆とか、ぬくもりとか。
そんな言葉の意味も、わからない。
頭だけで、学習して「こんなものなんだろう」と思っているだけ。
良心の無い人たちは、他人をだまし、他人をあざむくことを糧にして生きているように私には見えます。
人生の中で、このタイプの人種と出会ったことがありました。
その時はわからないのだけれど、後で、な~んか嫌な気分になる人が殆どでした。
善良ないい人を悪者に仕立て上げて、自分の悪さを人のせいにするのが朝飯前。
しかし、良心をもたない人の中には、いい人を装わず、悪い人丸出しで生きている人がいて、そういう人はすぐにわかります。
他方、良心をもたない人の中には、そのさわやかな魅力で、近づいてはならない、悪い人だとは全く感じさせない人もいるのです。
こっちの方が危険なのではないでしょうか?
今も尚、良心をもたない人は、さわやかさと魅力を発揮して、良心のある人々をあざむき、だまし続けている。
そこに、警鐘を鳴らしたいと思う次第です。
ご訪問、ありがとうございます。