ムーンリバーのささやき

さり気なく 自由に 人にやさしい社会を

1986年ドラマ「雨の降る駅」

昨日、田村正和大原麗子さん主演のTBSドラマ「雨の降る夜」を、YouTubeで観ました。

35年前の作品ですね。

もしかすると、二十代だった私も、観ていたかもしれないです。

大原麗子さんが出ていますから。

 

大原麗子さんは、亡くなりましたけれど、本当に美しい。

声が、やさしく、ちょっとだけハスキーがかっていて、魅力的です。

 

田村正和さんは、私にとっては、「ニューヨーク恋物語」や「パパはニュースキャスター」のイメージが強いですが、今年の春、逝去されました。

命日は、三浦春馬さんのお誕生日の二日前、4月3日。

 

木造で昭和風の、地方の古い駅を舞台に、人間模様を見るドラマでした。

 

www.tbs.co.jp

 

キャストが豪華で、且つとても興味深いです。

まず、佐々木すみ江さん。

昭和のKiosukuの売店のおばちゃん役なのですが、もう20年くらいそこで働いている人のような雰囲気を醸し出されています。

あっけにとられるというか、すごいというか、面白いというか。

「こういう人、いる、いる!」という演技をなさるわけです。

 

佐々木すみ江さんは、少し前に私がはまっていた「想い出づくり」で、福島県に住む、田中裕子さんのお母さんの役をしておられたので、余計に親しみを感じます。

 

次に、歌手の島倉千代子さんが、お着物姿で出演されています。昼間から、女性一人で、駅でワンカップ(日本酒)をお代わりして飲んだり、公衆電話をかけたりする、ちょっと訳アリの、哀しそうな役柄でしたが、素晴らしい女優さんでした。

 

Wikipediaによりますと、島倉千代子さんの「人生いろいろ」がリリースされたのが、1987年ですから、その前年のドラマということになります。

 

ヤングカップルということで、柳葉敏郎さんと、渡辺典子さん。

柳葉ちゃんが、若い。

渡辺典子という女優さんは、私と同世代なのに、殆ど知らなかったです。

何故でしょうね。

  

f:id:moonriver799:20210727194320j:plain

 

左とん平さんが、駅員さんで、電話対応のシーンが、とても楽しかった。

根岸季衣さんは、ずっと怒って文句を言っているような役で、いつもの根岸さんらしい役どころだなぁと思って観てました。

 

私は関西出身ですが、オール巨人さんも出演されていました。

巨人さんの役は、田村正和さんの会社の取引先の人で、駅でバッタリ出会った田村さんに、親し気に色々話しかけてきます。

 

ビートたけしさん、所ジョージさんも出てきます。

 

そして、お待たせしました!

田村正和さん(保之)と大原麗子さん(水絵)です。

美男美女。

お似合いでした。

保之と水絵は、つきあって、9年、不倫の関係でした。

 

昭和のドラマって、とても不倫物が多い感じがするのですが、不倫を扱って大ヒットした「金曜日の妻たちへ」が、1983年で、その脚本家が、この「雨の降る駅」と同じ、鎌田敏夫氏でした。

 

田村さん演じる、保之が、大原さん演じる、水絵の学生時代の先輩という設定で、実際に、田村正和さんが、三歳上のようです。

お二人とも、三十代の頃のドラマ。

→追記:1986年は、お二人とも四十代でした。訂正します。

 

今回、二人がこの駅にいるのは、中学生、小学生の三人の子供がいて、新潟に暮らす保之と、独身の水絵が別れるための旅行でした。

 

二人で、雨の降る駅で、別れるために、過去のことや、様々なことを話し合って、気持ちをぶつけ合います。

大人の二人に、沢山の感情が出てきます。

笑ったり、起こったり・・・。

 

f:id:moonriver799:20210727194525j:plain

 

我慢しないで、気持ちをぶつけ合うって、とても大切ですね。

二人は、これからどの方向に向かっていくのか。

二人には、どんな将来が待っているのか。

ラストシーンが印象的です。

 

「雨の降る夜」は、ゆったりと、時が流れていくような作品です。

あまり、電車がこない駅。

昭和の時代の木造の駅舎。

ダイヤルを回す電話。

駅で出会う人々のふれあい。

 

日常のさり気ない一コマ一コマを捉えた場面。

 

私は、とても好きなドラマでした。

全編に、穏やかなピアノの調べが流れていて、癒されますし、お芝居というのは、主役だけでは成り立たなくて、沢山の脇役さんがいて、皆が協力するから、成立するのだと、痛感する作品でした。

 

大原麗子さんの、大きな肩パットの入ったジャケットも、当時を思い出させてくれました。私も、大きな肩パッドのジャケットやスーツを、何着も持っていました。

 

令和バージョンの「雨の降る駅」も、観てみたいです。

穏やかで、ゆったりしたドラマは、令和という時代にも、必要だと感じます。

 

忙しく、急展開するような作品ばかりでは、息切れもします。

 

私が高校生くらいの頃は、大原麗子さんは、藤竜也さんと恋愛物のドラマによく出ておられた印象があります。十代の私が見ていたドラマ、どこかで見つけたら、観てみたいと思います。

 

ご訪問、ありがとうございます。

猛暑が続きますが、できるだけ心地よく、穏やかに。

 

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

 

ブログランキング・にほんブログ村へ