昭和の名作ドラマ「想い出づくり。」全14話、観終わりました。
途中の感想は、前回こちらに書いています。
昭和という名の、社会や世間というものに縛られながらも、自分の心の声を良く聴いて、自分の気持ちに素直であることに懸命に生きる、三人の若い女性達の物語は、とても見応えがありました。
女心が揺れて、行ったり来たり、二転三転しながら、三人三様のパートナーと、それぞれ幸せに暮らす結末になり、私には、ちょっと意外でした。
以下、少々ネタバレあります。
森昌子さんが演じたのぶ代は、断っても断っても、「諦めません」と、家にやってくるお見合いの相手を、あれほど嫌っていたのに、最終的には、「いい人だと思えるようになった」と言い出して、悪いけれど、少々唖然としました(笑)。
結婚式の披露宴の直前に、結婚は止めると言って、式場の化粧室に立てこもったりして、のぶ代たち三人の女性の勇気に、拍手喝采を送っていたのです。
披露宴がぶち壊しになっても、まだ図々しく家にやってくるお見合い相手に、のぶ代の両親が、「頼むから諦めてくれ」と頼みこんで、やっとすっきりと切れると思ったのもつかの間、そこで泣いていたお見合い相手をいい人だと思えたと。
けれど、言い換えれば、「いい人」だと気づくまでの仕掛けが、人生には沢山あって、のぶ代さんは、それを乗り越えたからこそ、「いい人」だと思えたのかもしれないですね。
田中裕子さんが演じた、香織は、三人の中で、一番さっぱりしていて、強くて、潔い女性でしたが、最終回で、根津甚八似の素敵な男性と突然めぐり逢って、まもなく二人だけで海外で式を挙げることになりました。
香織は、かねてより、根津甚八がタイプだと言っていて、ドラマの中では、根津甚八似の飛行機の教官をしている男性という設定ですが、根津甚八さんご本人(!)が登場されていました。
私は、香織さんが一番幸せに見えました。
古手川祐子さんが演じた、久美子は、ちゃんと働こうとしない男性、典夫を、辛抱強く対応して、定職につく人に変えました。
愛の力は、素晴らしい。
典夫を演じたのは、柴田恭兵さんですが、典夫が
「ちゃんとした仕事って、どういう意味か?」と言う場面があって、考えさせられました。
確かに、生計を立てるために、会社という組織の中に組み込まれ、上役の指示に反抗も抵抗もせずに、やりたくないなと思いながらも、過ごす毎日を送ることが、「ちゃんとしている」のだろうかと。
自分の心の声を、無視し続けることが、「ちゃんとしている」のだろうか。
しかし、結婚をするには、親や世間に認めてもらうには、その「ちゃんとした」仕事をせざるを得ないという現実がある。
私達は、結構過酷な人生を送ってきたのかもしれないと、改めて感じました。
しかし、過去は過去。
心の修業は、もう終わったと捉えて、今の自分で生きていきたいです。
また、昭和のドラマ、観たいです。
ご訪問ありがとうございます。
今日も、心地よく、和やかに。